福島市(2021年ホストタウン) 東北地方 | 福島市. 10キロぐらい離れたインターから. ゴーストタウンからの再生。福島県南相馬市小高区が取り戻しつつある街と新しく創り上げる街の姿 & 復興の起爆剤となり得る世界的なロボット試験場「福島ロボットテストフィールド」の見学レポート. 渋谷・桜丘の駅にほど近いエリアは、駅周辺の再開発のため、2019年1月7日に閉鎖されることが決まっている。廃道になる直前にはほとんどの店が立ち退き、その「廃墟感がエモい」とTwitterなどで話題になっていた。2018年のおおみそか、筆者 Updated by Takeo Inoue on March 6, 2020, 13:10 pm JST 03. on March 6, 2020, 13:10 pm JST, 福島原発事故による避難指示解除から3年半が経ち、徐々に以前の活気を取り戻しつつある南相馬市小高区。いまは新しい施設もでき、人々の帰還とともに日常生活を満たす多くのニーズが生まれつつある。今回は、静かに、しかし確実に変わりつつある小高区の街並みと、南相馬の復興の起爆剤と期待される「福島ロボットテストフィールド」(同市原町区)を紹介したい。住民ゼロという過酷な現実から立ち上がる地域の現在と、そこで展開される世界でも稀な最新ロボット試験場である。, 福島県の北東部に位置する南相馬市は、2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故により、甚大な被害を受けた地域だ。同市は「原町区(はらまちく)」「小高区(おだかく)」「鹿島区(かしまく)」の3区で構成されるが、中でも原発20km圏内に位置する小高区は、全域が避難指示区域となり、一時期はゴーストタウンとなってしまった。, しかし、2016年7月に避難指示が解除され、すでに少しずつだが住民も戻りつつある。震災前の小高区には、1万2842名もの住人が暮らしていた。避難解除後3年が経った現在、3635名の住民(2019年10月)が帰還を果たし、以前のような暮らしを始めている。, 福島沿岸を走る常磐線・小高駅に降り立つ。昭和を彷彿させるレトロな雰囲気が印象的な駅舎だ。駅前には、まだモニタリングポストが残っていた。駅から海までは直線で2kmほど。震災時に津波は駅舎裏まで来たそうだが、線路と盛土が防波堤の代わりになり、周辺の住宅は床下・床上浸水で済んだという。しかし、2018年度中を期限に国から家屋取り壊しの費用が出ていたため、更地になった住宅も多かった。, 駅前から歩いて1分の場所に、小高の復興支援の核となった民間施設「小高ワーカーズベース」が以前まで運営していたコワーキングスペースがある。現在は東京大学が支援に入っており、「小高復興デザインセンター」に名称が変わった。, ▲「小高復興デザインセンター」。かつて、小高ワーカーズベースが運営していたコワーキングスペースだった場所にある, その横には小高地区で唯一の旅館、「双葉屋旅館」が営業中だ。実は小高復興デザインセンターは同旅館が所有する建屋。双葉屋旅館は、いち早く旅館の修繕を始め、避難指示の解除後にすぐに再開したそうだ。, ▲小高地区で唯一の旅館「双葉屋旅館」。パワフルなおかみさんが避難指示解除後に、すぐ営業を再開したという, いまでこそ住民が利用できる飲食店やコンビニもあるが、避難解除前は食料などを購入できる店は何もなかった。その折、前出の小高ワーカーズベースが、南相馬市から運営委託を受け、2015年9月に仮設商業施設「東町エンガワ商店」をオープンした。その後、2018年12月まで3年間ほど営業していたが、いまは役目を終えて更地になっている。, 避難指示区域初の食堂として、小高ワーカーズベースの代表・和田智行氏が地元の人と協力してオープンした「おだかのひるごはん」も、現在は元あった「双葉食堂」として再開し、連日満員の人気ラーメン店に戻っている。(ここで「もやしラーメン」を食べさせてもらったが、ボリュームたっぷりで美味しかった), 地域発アートコミュニティ拠点として小高区を盛り上げるために開店した本屋「フルハウス」もある。芥川賞作家の柳美里氏が小高区に移住し、その自宅を改装した本屋だ。さらにクラウドファンディングでカフェスペースも増設した。地域住民や高校生、小高区を訪れる人々の交流スペースを目指して運営している。店の裏側には演劇ができる小屋があり、そこで芝居も上演しているという。, ▲芥川賞作家の柳美里氏が自宅を改装した本屋「フルハウス」。カフェも増築し、地元を訪れる人々の交流スペースを目指す, 小高区役所の裏手にある復興拠点施設「小高交流センター」は、2019年1月にオープンしたばかり。, 写真では伝わりづらいが、小高交流センターには奥行きがあり、交流スペース、トレーニングセンター、キッチンコーナー、子育てサロン、チャレンジオフィス、セグウェイを貸し出す遊べる室内スペースなどがある。そのほかにも食堂、喫茶店、地元の農産物を販売するマルシェ、有名なサーフボード店なども併設されている。, ▲「小高交流センター」内、母親と子供のための子育てサロン。マッサージチェアでくつろげるスペースも, ▲ここでプロテクターとヘルメットを借りて、室内グラウンドにてセグウェイを乗り回せる。子供や地元の高校生に人気, 取材時は日曜日だったためかあまり人がいなかったが、平日は地元の産業高校の生徒が下校途中に立ち寄ってセグウェイで遊んだりするなど、にぎやかな交流スペースになっているという。, このように小高区は、街自体が日々変化している。ともすれば衰退する一方となってもおかしくない小さな街に、かつてあった施設が取り戻されているばかりでなく「新たな施設」の芽吹きがあるのだ。これは、行政だけの力ではなく、民間のたゆまぬ努力あってのことだろう。一度住民がゼロになり、風評被害も重なって、マイナスからスタートした復興だが、「だからこそ新しく街をデザインできる」という逆転の発想もできるかもしれない。, なお、小高区は周辺地域よりも比較的住民の帰還率が高い。そこには小高ワーカーズベースが担った役割が大きいことも付言しておきたい(詳しくは別稿で紹介する)。, 続いて、南相馬市全体の復興のカギとなり得る施設「福島ロボットテストフィールド」を紹介したい。南相馬市の原町区に位置し、小高区からは車で15分ほどで行ける近距離にある。世界的にも類を見ない巨大施設だという。完成間近というが、いったい施設で、地方創生に向けてどんな役割を担うのだろうか。, ▲南相馬市・復興工業団地内の敷地内に作られた福島ロボットテストフィールドの全景図(出典:公式HPより), 福島ロボットテストフィールドは、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクト「福島イノベーション・コースト構想」に基づいて建設中の施設で、2019年度末(2020年3月)に全施設が完成する予定だ。物流、インフラ点検、大規模災害などに使われる陸・海・空のフィールドロボットを主な対象とし、研究開発、実証試験、性能評価、操縦訓練を行う施設で、使用する実環境を再現するために巨大な試験場になっている。, 具体的には、南相馬市・復興工業団地内の東西約1000m、南北約500mの敷地内に、「開発基盤エリア」「無人航空機エリア」「インフラ点検・災害対応エリア」「水中・水上ロボットエリア」を設けている。取材時(2019年12月時点)には「水中・水上ロボットエリア」が未完成だったが、その他の施設はほぼ完成していた。また、隣接する浪江町の棚塩産業団地内にも長距離飛行試験のための滑走路を整備している。, 開発基盤エリアとなる研究棟は、本館としての役割を持ち、各試験の準備、加工・計測や、さまざまなロボットの性能評価試験が可能だ。, ▲開発基盤エリアとなる研究棟。すでにオフィスのほとんどが企業や大学で埋まっていた。簡易試験や計測が行える施設も併設, 性能評価の例としては、風、雨、防水、防塵、霧、水圧、温湿度、振動、電波に対する試験室が用意されている。研究者の活動拠点となるオフィスもあり、こちらはすでに企業や大学でほぼ埋まっていた。棟内には福島県ハイテクプラザ南相馬技術支援センターが併設され、設備の利用支援やロボット技術などの相談なども行うという。, ▲耐風、降雨、防水試験が可能な試験場。天井に雨を降らせるシャワー設備を設置。風は巨大ブロアーで起こす, ▲最大2.2MPa(パスカル)まで加圧できる耐圧試験装置。2台のハイビジョンカメラにより常時観察も可能, 無人航空機エリアは、滑走路として、飛行試験や操縦訓練に使用できる施設だ。無人航空機向けの施設としては国内最大。滑走路と直結する格納庫や一帯を見渡せる計測室やアンテナ設置台を備え、ヘリポートでは、シングルロータ・VTOL型(垂直離陸型)のドローン試験・訓練や、試験機追跡、通信試験、災害救助訓練などの有人ヘリの離発着にも使用できる。, ▲統合管制室から見た無人航空機エリア。ここでドローンなどを飛ばせる。浪江町のテストフィールドまで13kmの長距離飛行も可能, ▲統合管制室。飛行計画管理(NEC)、飛行状況管理(日立製作所)、空域情報管理(NTTデータ)などの機能を用意, インフラ点検・災害対応エリアは、ロボットによるインフラ点検、災害対応の実証試験のために整備される国内唯一の試験場。トンネル、橋梁、プラント、市街地、道路などの実物大の構造物があり、想定される災害環境や老朽化状況をほぼすべて再現して、災害対応ロボットによる試験が可能だ。, 例えば、老朽化した橋やトンネル内の点検をするロボットやドローンを稼働させたり、瓦礫・土砂崩落の現場で無人化施工重機や災害対応ロボットによる状況確認、捜索・救助、復旧作業に関する試験と操縦訓練が行える。, 疑似プラント(本記事冒頭の写真)は、災害対応ロボットによって情報収集や点検を実施したり、機器の操縦訓練が行える場所。ここで2020年8月にロボット国際競技会「World Robot Summit」、通称WRSの一部の競技も開催される。, ▲むき出しの配管が並ぶプラント内部の様子。ここで2020年8月にロボット国際競技会・WRSの一部が開催される予定, また市街地を再現したテストフィールドでは、実物と同じ住宅、ビル、信号・標識付の交差点なども配置。災害現場を模して建物の内外に車両や瓦礫、点検対象物などを置き、災害対応ロボットによって情報収集・調査から障害物の除去、人員の捜索・救助までの訓練ができる。, ▲実物と同じ住宅、ビル、ガレージや、信号・標識付の交差点などを配置した市街地フィールド, 未完成だった「水中・水上ロボットエリア」には、ダム・河川・港湾などを再現し、水中・水上ロボットによる点検・調査試験や、操縦訓練が行える室屋内水槽試験棟が設置される。実際に水害で冠水した市街地を再現し、水中・水上ロボットや無人航空機による情報収集、捜索・救助訓練も可能な水没市街地フィールドも準備されていた。, これらの施設は、世界的にも唯一無二のものだという。米国テキサス州にも似たような災害試験フィールドはあるが、それよりも規模は大きい。しかも、使用料を払えば、官民問わず施設を利用できる。日本のモノづくりのお家芸ともいえるロボットの一大研究開発拠点として、将来の中心的な存在になるはずだ。, 大地震と原発事故による災禍を受けた福島だからこそ、こうした施設が復興と防災、そして小高区を含む南相馬全体の活性化に寄与することを期待したい。, (執筆&写真:井上猛雄 編集:杉田研人 監修:伊嶋謙二 企画・制作:SAGOJO), ✳︎なお、この取材では小高区の復興に尽力する小高ワーカーズベース代表の和田智行氏にガイドいただいた。和田氏の活動については、別稿を参考いただきたい。, 創生する未来特集とは IsbN£ZåïEpsbN£Zåïi{, ¢EÍàÁÆÐÆÂÉÈêé@Light up HOST TOWN Project zXg^EîñTCg, L [oA^CAOAAtBW[AokAc, nK[AXJARrAAx[VAìX[_, pA` jWAACXGAxiA{ciAR[gW{[AbRAuKAAAWFA, j [W[hAuWApAtXAJi_AUr[NAmEF[AXxjA, pAI[XgAANA`AAJi_Alp[Aj [W[hAtX, ¦LsEàsE|´sEO´sEö¹sERsE{sEOsE¯´sEå|sELsEùússEÀ|csE]csE{¬ECc¬EFì¬Eâ¬EÀ|¾c¬EkL¬Eåèã¬E¢ ¬E_δ¬, ÄÌTAApIANbNApvAj [MjAA~NlVAATAAtBW[A\AOAAgKALoXAcoA}[VAokAcAiE, 2018.6.29pAtXAJi_AUr[NÇÁ, 2016.6.14VK|[AI_im§jo^, 2017.7.7ìsiVK|[jAhÑsiI_jA{èsiI[XgAjÇÁ. 福島原発の周辺地域はゴーストタウンになっているのか? 更に、残された動物たちはどうなっているのか? 避難区域の放射線量は、現在どの程度あるのか? など調べてきましたが、いかがでしたでしょうか… Copyright© Cabinet Secretariat. ギャラリー:世界のゴーストタウン10選 コールマンスコップ(ナミビア) ナミブ砂漠の砂丘に位置するコールマンスコップは、近くのダイヤモンド鉱山で働く労働者の住居として作られた。 @¢EÍàÁÆÐÆÂÉÈêé@Light up HOST TOWN Project zXg^EîñTCg iONj. 共生社会ホストタウンへの登録決定; 11月4日 「2019ホストタウンフェスティバルinふくしま」開催; 10月~2020年1月 「スイス・ベトナムグルメスタンプラリー」開催; 9月6日~2020年2月7日 福島市×福島明成高校 GAP食材を使ったおもてなしコンテスト; 7月29日~8月10日 2020.03.06. 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の前後を通して、福島市はスイス連邦とホストタウン交流を進めるために、平成28年10月26日に国へホストタウンの登録を申請していましたが、この度、福島市とスイス連邦とのホストタウン交流が認められ、12月9日に国から登録が発表されました。 こんにちは。廃墟フェチでおなじみのあんちゃです。 わたしの地元は北海道なんですが、ひとつ気になっていた場所がありました。 そう、夕張市。 日本で唯一財政破綻した町として知られていますね。あと … ÌÅA²¾³¢B 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向け、スポーツ立国、グローバル化の推進、地域の活性化、観光振興等に資する観点から、参加国・地域との人的・経済的・文化的な相互交流を図る地方公共団体を「ホストタウン」として全国各地に広げていきます。 August , 2020 July , 2020. 中国の「新都市」開発が止まらない。各地の住宅群を合計すると34億人分になると言われる。世界の人口の半分を収容する規模…ゴーストタウン化は避けられまい。なぜ、こんな無駄遣いが止まらないのか。 杉村太蔵 すすきのの現状「完全なゴーストタウンになっちゃった」廃業店舗続出で [ 2020年12月24日 14:49 ] コメント 恥を知れ、赤松、福島瑞穂! 地獄絵 教育的指導! Category カテゴリ未分類 (301) Archives. 2015年5月19日 11:17:46: nJF6kGWndY > 高齢者だらけのゴーストタウンに. Updated by Takeo Inoue カテゴリ「日本のゴーストタウン」にあるページ. ゴーストタウンでした。 . 全ての店が閉まっていて、 全ての家にバリケードがはられていて、 今後も、生産性の高い産業は、東京圏に集中するから、若年世代の流入は続くし 高速を降りて、 浪江町 を走ったのですが、 . November , 2020 October , 2020 September , 2020. 第1回「放射線の正しい知識を普及する研究会」(SAMRAI、有馬朗人大会会長)が3月24日に衆議院議員会館で行われ、傍聴する機会があった。 福島原発事故の影響を考える会合だ。日本からは札幌医科大学の高田純教授(放射線防護学)、海外からは、「正しい放射線情報のための科学者の会」の主要メンバーで、英オックスフォード大学のウェード・アリソン名誉教授(物理学)が講演した。 昨年末に来日した際、アリソン教授は、日本外国特派員協会で会見を行った。その時、英国の記者が、福島 … エヴァンゲリオンに出てきそうな. これは間違い. 【 フクシマ・ゴーストタウン探訪記2016 : 写真集 】 所要時間 約 5分 大切なものもそうでないものもすべてその場に放り出し、慌てて逃げ出さなければならなかったフクシマの住民たち 一般社団法人創生する未来サイトへ, 航空業界、新型コロナウイルスのワクチン接種を証明するデジタルトラベルパスをまもなく提供へ(他2本), 東京電機大学工学部卒業。産業用ロボットメーカーの研究所にて、サーボモーターやセンサーなどの研究開発に4年ほど携わる。その後、株式会社アスキー入社。週刊アスキー編集部、副編集長などを経て、2002年にフリーランスライターとして独立。おもにIT、ネットワーク、エンタープライズ、ロボット分野を中心に、Webや雑誌で記事を執筆。主な著書は「災害とロボット」(オーム社)、「キカイはどこまで人の代わりができるか?」(SBクリエイティブ)などがある。, 中小企業の働き方改革、ITツールと行政支援でできること~「IoT/RPA 働き方改革で創る、地域社会の未来のためのセミナー」レポート2, 本気で実装を目指す産学連携オープンイノベーション合宿。地方創生の斬新すぎるアイデアとは − 「サトヤマカイギvol.1」金沢工業大学(KIT), 新型コロナウィルス研究のブレイクスルー:米研究チームが原子スケールマップを作成 ほか. 2020年東京オリンピック・パラリンピック . 2020.3.31登録; 函館市: カナダ: 1982年にカナダのハリファックス市と姉妹都市提携を締結して以来、教育分野を中心とした交流事業を行ってきたつながりから誘致活動を行い、カナダのバドミントンチームの事前合宿の受入れが内定した。 福島第一原発から. All rights Reserved. 東京2020オリンピック 野球・ソフトボール競技を福島県で開催します! 福島あづま球場でのソフトボールは2021年7月21日(水曜日)・22日(木曜日)の2日間、野球は7月28日(水曜日)に開催されることが決定しました。 人っ子ひとりいない町。 . 日本にとって最も重要なイベントへの期待が高まる中、福島市は風評を払拭し、新たなステージへ向けて積極的にスイスとパートナーを組んでいます。 このカテゴリには 26 ページが含まれており、そのうち以下の 26 ページを表示しています。
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